LoRaは本当に飛ぶのか?

巷では100Km以上の到達記録もあるとLoRa変調の920MHz帯無線を市販の通信モジュールで試してみました。

送信機は、太陽誘電のGPSモジュールを市販のLoRaモジュールにUARTで直結し10秒に1度GLLを出力するように設定。(LoRaモジュールの送信ペイロードが50Byteまでなので、ぎりぎりそのまま載せられるデータです。)

GPSモジュールからの下記フォーマットのデータを無加工でLoRaモジュールに渡します。

$GPGLL,3538.xxxx,N,13942.xxxx,E,054025.000,A,A*5D

この送信機を持って移動してどこまで位置をトラックできるか確認します。

LoRaモジュールとGPSモジュール、電池と電池の6V-3.3V変換の三端子レギュレータで完成です。LoRaモジュール側は、20mW(13dBm)出力、拡散率11、BW125KHzにしてみました。

受信側は、同じLoRaモジュールをシリアルーUSB変換ケーブルを介してRaspberry Pi 3に接続し、WiFiでWiFiルータに接続です。受信機は、車の後部座席の窓に挟みました。

非同期(10秒毎に送信される)データを受信するごとにRamDisk上のファイルに書込み1分ごとにGoogleMapのHTMLファイルに変換してFTPでサーバーに飛ばします。移動しながらスマホで現在位置がプロットされるか確認しながら移動します。

出発してしばらくの状態を歩きながらスマホで確認画面です。しっかり位置情報がアップされています。まだまだ大丈夫です。

さて結果は、

左下の駐車場から2,000mの松本空港滑走路の端まで簡単なワイヤーアンテナ同士でも2.5Km近くは飛んでますね。

でも、当然ですが、電波が到達していない場所もあります。

数メートルの丘は越えません。建物の影もだめです。

さて、何に使おうかな。

 

“LoRaは本当に飛ぶのか?” への2件の返信

    1. コメントありがとうございます。やはり見通せないと飛びずらい様ですね。
      地上高約20mでも受信アンテナは窓から遠い室内でですが、見晴が良くなる様です。でもビル陰はダメですね。
      ビル4Fの室内に受信機を置いた場合

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